孔雀

孔雀が羽を広げた姿を見たのは、小学校低学年くらいだったかな。
一緒にいた祖母が「なかなか見れないのよ」と
目を輝かせて、興奮していたのを思い出す。
でも、たぶん羽を半分しか広げてなかったと思う。。。
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タイに住んでいた頃、サファリのような動物園に行き
道路脇にいた、ほとんど全ての孔雀が羽を全開に広げていて、
最初は興奮したものの、何十羽も見るとさすがに飽きてしまった。
私たちの興奮気味な様子をニヤニヤしながら見ていたドライバーは
「暑いからね。」と。
雌への愛の表現だとか、そういうロマンチックな想いが暑さとともに一気にしおれたっけ。

最近、アーサナをする時間があまり取れなくなった。
ものすごい疲労感と、気持ちの揺れ動きが激しいからだ。
けれど、YOGAはアーサナをすることだけが目的ではない。
毎日、毎日、本当に様々な気持ちと向き合うことになった今は、
「言葉」の”意味”がより深く身にしみてゆく。
生きることがこんなに苦しいと思ったのも、初めてかもしれない。

ひとつだけ、必ずしているアーサナがある。
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                       孔雀のポーズ
                      ピンチャ・マユーラ・アーサナ

これを練習し始めて、4ヶ月くらい。
最初はもちろん全くできるわけがなく、それでもわたしは
こうした逆転のポーズが大好きなので、毎日これを組み込んでいた。
足がふっと上がってから、このポーズの虜になってしまった。
けれど、不思議なもので「できた」と思った翌日はうまくいかないことが多い。
ここがYOGAの面白いところなんだけど。

気持ちが動揺している時に、何も考えずこのポーズを取ると
身体が浮いているような感覚になる。
長くは続かないものの、一瞬で詰まっていたものがすっと通るような感じ。
ほんのわずかな時間なのに、汗が噴出してくる。
気持ちが揺らいでいるときほど、その効果が伝わってくる。

YOGAでは「意識」することが大切なのだけど、
このポーズをした後に「意識」が戻ってくる(笑)。
それだけ今のわたしは、意識がとっちらかっているのかもしれないと思ったけど。

古代インドで、孔雀は「毒に強い鳥」として珍重されてきたとか。
アーサナはひとつひとつに”意味”がある。
孔雀のポーズは、毒を排除してくれているのかもしれないと、ちらりと思った。
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by normalin | 2010-09-03 11:48 | YOGA
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