カテゴリ:社会( 5 )

意識は永遠に…

娘が中学に入学した頃、娘と同学年のお子さんを持つお母さんと近所で出会うと


「お嬢さん、クラブはどこに所属しているの?」


とよく質問されました。


娘は、幼い頃から「解剖」に興味を持っていて「生物部」が充実している学校を娘が選んで受験し、入学し、迷うことなく「生物部」に入りました。

しかし私が「生物部」と答えると


「あら、文化系クラブなのね。お母さんそれでいいの?」

と言われたこともありました。

その意味がわからなかったので疑問に思い質問すると

「うちは体育会系じゃなきゃダメだと言い聞かせているから、そういうクラブに入ったわ」と。


こういうやり取り、1度や2度ではないのです。


娘の学校での保護者会で、顔合わせの保護者自己紹介の際にも

お子さんが、いわゆる文化系のクラブの方の中には

「文化系のクラブでお恥ずかしいのですが…」

と仰る方もいました。


何故、体育会系でなければならないのか?


と質問する私もかなりマイノリティなのかもしれないですが、


それは「就職する時に有利だから」


という答えが返ってきたものです。


昨年12月に自ら命を絶った女性(ご遺族は過労死であると訴えてらっしゃいます)、まつりさんのツイートを、私はたまたま読むことができました。

(現在は鍵がついています)

彼女の

「何故体育会系出身がもてはやされるのかわかった。」

というツイートには、体育会系はシゴキに耐えられるとし、しかしその中で生き残るのは元来タフである人間だけで、大半は崩れてゆくという内容のものがありました。




「いい会社」とはどんな会社のことを指すのでしょう?




辛辣な言い方ですが、「過労死」を作り上げているのは、私達親の責任でもあるのではないかと私は考えています。


子育ては、日々試行錯誤です。

間違いも、また、正しいこともないと私は捉えています。


子どもが病になっただけで、親は自分を責めてしまうものです。

親もとても弱い立場であると思います。

子供を庇護するという親の思いが、実は逆転していないかと感じることもあります。

そういう意味でも、自分の「弱さ」に気づくことも大切だと思っています。

そしてそれを受け入れた時、今まで自分が思い込んでいた様々な事柄からも、少しづつ解放されてゆくのではないかと考えます。


近頃の大学は親向けの「就活」説明会まであります。


「子どもが就活だから毎日喧嘩をしてる」というのを聞いたこともあります。

何故喧嘩をするのか、私にはよくわかりません。


もちろん「いい会社」に子どもが入社すれば「安心」だと思う親心は想像できますが、

果たしてその「安心」とは、誰がするものなのでしょう?


ところで、この頃心がざわついているのを感じるようになったのですが、それはたいてい「何かと比べている」か、「見えない未来」についてのことが多いのです。

(心がざわつくと呼吸が少し乱れるのですが、それはヨガの練習でわかってきたことかもしれません)


人はいつもこうやって何かと比べ、見えぬ未来を憂いでしまうことにエネルギーを費やしているのかと悲しくなります…

(けれども、それらに気づいただけでも少しだけ気が楽になることがあります。

※大切なことは、そんな自分を「責めない」ことです。)



そして「幸福感」とは、自分自身しかわからない、いえ、実は自分でもあまり気づけないものなのかもしれません。

幸福感…なんの「比較」もなく、あるがままを感じ、心が落ち着いている状態なのでしょうか。。。


先ほどのまつりさんのツイートの中に、職場の人と仕事の最中に外を歩いた時に、ふと感じた気持ちよさについて「幸せ」だと呟いているものがありました。


私は、そのツイートに少し救われたような気持ちになったとともに、涙がポロポロこぼれ出してしまいました。


こういうことに気づける心を持つ女性を失ってしまった悔しさです。

「退職する時に証拠を提出するためにツイートをやっている」というまつりさんの言葉。

そして、それが非公開になってしまったことについても憤りを感じます。


死は、終わりではなく、生きている者にとっての始まりだと思います。


だとすれば、まつりさんの意識は永遠で、そして過労死について、私達が考える大事な機会を無駄にはしたくないと思います。


私自身もまつりさんと同じくらいの娘、これから就活をむかえる息子に対して、正直、この社会の悪しき部分について恐ろしさを抱くこともありますが、その「恐ろしさ」の中身とは、その殆どが自分の中の恐怖に過ぎないと捉えるようになりました。


最後に、まつりさん、そして、親御さんへのお悔やみを申し上げ、親御さんの心のお痛みがほんの少しでも和らぐことがあるような社会になることを願いつつ、私も微力ながら努力したいと思います。


※過労死を作り上げているのは親の責任でもあると書きましたが、それは過労死をされたお子さんをもつ親御さんとを結びつけるものではありません。


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by normalin | 2016-10-15 12:19 | 社会

成人の日に。

今日、息子は成人の日を迎えました。
3年前に娘も済ませたので、これで我が家には「成人」しかいなくなりました。
「済ませた」と書きましたが、何だか妙な気持ちになります。。。
私自身は式典にも出席していないし、着物も着ませんでした。
偶然にも当時バンドを組んでいた友人達も「着物は着ないし式典にも出ない」というので、その日は渋谷の飲み屋で初めて安いボトルを注文し、楽しんだのを覚えています。
だから私は「成人になる儀式を済ませてはいない」ということになりますか(笑)。

ところで、近頃は特に、必ずと言っていいほど成人式での騒ぎが取り沙汰されます。
その裏に「今の若い子はけしからん」と、さも言いたげな「オトナ達」が見えてしまうような気がするのですが、穿った見方でしょうか。
「自分達の20歳の頃はもう少しマトモだった」と思うことで、自分の何かを満足させているのでしょうか。
それとも、心のどこかに羨ましいという気持ちがあったりして。。。

さて、成人を迎えた彼ら…息子がお腹に宿るとすぐに起こったのが、阪神大震災でした。
子どもの頃に読んだ「関東大震災がきたらこうなる」という絵本そのものの光景に震えました。
(その絵本でわたしが一番恐ろしかったのは地下鉄の様子でしたが)
そして、地下鉄サリン事件が起こります。
娘が楽しみに観ていた番組「お母さんといっしょ」の直後に中継の速報が入り、「何が起こったのかわかりません」と動揺を隠せぬ記者の声が今も耳に残っています。
ちょうど父が乗っている電車だと青ざめ、父に電話をして確認したところ、父が乗っていたのはその1本前だったことを確認し、安心したのも束の間「テロ」という言葉に震撼しました。
「つわり」が酷くなり、その後も長々と続く状態になりました。
これほどまでにゾッとするニュースは初めてのこと…。
これ以上赤ちゃんを驚かせぬようにと、あまりニュースや新聞を見ないようにしていたものです。
そう考えると、今日成人の彼らはお腹の中にいる時から、何かしら「不安」な母のサインを受け取っていたのかもしれないなぁと思ったりするのです。
そしてこの年から日本は、少しだけ"明るみになった「闇」"を抱えたまま、それについては蓋をするようにして違う段階へと入ったように、私は感じています。

心理学に退行欲求という言葉があります。
幼い頃、親から満たされていないものを抱えたまま成長すると、それが病となって表れ、病に縋ることで自分のプライドを保つという。(もっと複雑で奥深いのでしょうけれど。)
とてもつらいですね。
それを何となく理解できる私にも、何か心当たりがあるのだと思いますけれど。
自己評価がとても低くなってしまうということもこれに繋がるのかもしれません。
就活では自己評価が低くなり、結果「こんな自分を雇ってくれるいい会社」と思い込むことで、更にブラック企業を生み出していると分析されていた方がいますが、少し納得できる部分もあります。
とっても悲しいことです。
と、同時に既に成人したオトナ達の責任はどこへ行ってしまったのか?と感じることも多々あります。
そして「この国は何も守ってくれない!」と怒っている私も、果たして「オトナ」なのか?と思ってしまいます。
若い頃からずっと何かに怒りながらも、その怒りを放置してきてしまった…

だから、何となく冷静にみえる息子を通して、彼らはもしかすると私よりもずっとオトナであるのかもしれないと思うこの頃。
彼らにとっては「成長戦略だ!」と叫ぶ現政権の言葉すら空虚に感じていて、
その魔法のような言葉に"縋っている"のは、実は"オトナ"を何十年も続けている人々なのかもしれないと思ったりするわけです。
それを「病(中毒)」と捉えるなら、きっと治せるはず!
と、儀式にも参加していない私が大きな口を叩いてますが。

成人よりも聖人…もとい、せめて星人になろうと誓った成人の日。
成長をし続けるのが、成人(人間)なのかもしれないという自戒をこめて…
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by normalin | 2016-01-11 21:31 | 社会

屋良朝博さんの講義文字おこし~標的の村上映会にて~③

つづきです。

「それでは、沖縄にどんな部隊が残ったかというと、次の図を参照してください。
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31MEUを支援する後方支援部隊が残ります。
長崎県の佐世保にいる船は、ミニ空母でオスプレイやヘリ、戦闘機を搭載することができます。それに地上部隊が乗って遠征しにゆきます。海兵隊はアジア太平洋地域でどんなことをやっていくのか、というと、パトロールをしているわけです。そして、31MEUは海外に出て具体的に何をしているのかというと
次の写真をご覧ください。
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これは、沖縄の海兵隊です。彼らが持っているのはマシンガンじゃないんですよ。彼らが持っているのは兵器ではなくてスコップなんですね。何をやっているのか?彼らは人道支援活動、災害救援活動を一生懸命やっています。冷戦が終わった後、彼らの仕事の大きなウエイトを占めるようになりました。
東日本大震災の時のトモダチ作戦、これもそのひとつです。
この写真はフィリピンの山奥にある小学校の校舎が雨が降る度に水浸しになるので、生コンを入れてレベル・アップしていると、そういったボランティア活動ですね。他には児童施設の子ども達と遊ぶこともしている。
これらを”テロとの戦い”と彼らは言ってます。なぜ、これがテロとの戦いなのか、わかりますか?
あの世界最強のアメリカ軍をもってしても、テロの前ではバタバタアメリカ兵が死んでゆくじゃないですか。
どんな強固な最新兵器をもってしても、どんな大きな空母を持ってきてもテロとどうやって戦うかという答えは確立されていないのです。彼らが一生懸命これをやっている理由は、テロが生まれそうな所...都市部ではなく、まずは偏狭な地域で組織を作って、訓練をし、地域の若いお兄さん達をスカウトして、隊員を増やし、そしてゲリラ化して力がついた時に、都市部に攻めてゆくという動きになるわけです。こういった一連の流れをストップさせる...もとから絶とうという措置を海兵隊はとっているわけですね。
アジア地域では、最近大きな地震や大きな津波が発生しています。去年はフィリピンで大きな台風による災害が起きました。そういう時も海兵隊がいの一番に駆けつけて、救援活動をしていると。フィリピン軍ともそういった活動をする。この訓練はインドネシアやマレーシアなどの国々とも行っています。
驚いたのは、去年フィリピンで中国軍が招待されたんですね。人道支援と災害復旧に対する演習です。中国軍が将校を派遣して、国際協力をどうやってやるかという地上演習をしたと。
中国とフィリピンといえば、南沙諸島の領有権問題で対立してますよね。しかし、それとこれとは別だということがここで実現されています。
こういう感じで、アメリカは海兵隊を使ってアジア太平洋地域の安全保障のネットワークを広げて中国も巻き込んで固めていこうと一生懸命です。

こういったアメリカの動きと、今、安倍首相がやろうしていることは逆行していませんか?

僕は逆行してると思うのです。
アメリカは、地道に作り上げている安全保障のネットワークで、いかに中国を国際社会に引き込もうかと、日々活動しています。
そういった中で、安倍首相は、勇ましいことを言ってます。
『集団的自衛権を行使しなければ、アメリカが協力的ではなくなって、日米同盟が弱まり、中国が台頭しやすくなって...』というロジックで語られますが、僕は逆だと思っていて、
海兵隊の動きを見ているとむしろ、もっとナイーブなことをやっていると。

アメリカとアジアのねっとワークを地道に積み上げているのが沖縄にいる海兵隊の役割だととらえています。

つづく。
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by normalin | 2014-06-29 14:16 | 社会

屋良朝博さんの講義文字おこし~標的の村上映会にて~②

以下、資料と共に講義の書きおこしです。

「みなさんにお配りした資料で、一番の最初の地図は沖縄基地の現状です。
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この地図に影が書かれている部分、これが米軍基地なんですが、この基地の75%が海兵隊です。
だから沖縄の米軍基地問題というのは、ほぼ海兵隊の駐留が大本を占めているということです。
ちなみに海兵隊がいなくなったらどうなるかというと、残る施設は嘉手納飛行場、トリイ通信施設、ホワイトビーチ、嘉手納弾薬庫、これだけです。だから、海兵隊がなんで沖縄にいないといけないというのが、沖縄基地問題を理解する上でキモになるはずなんですね。

次の資料をご覧ください。
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海兵隊というのは、海の兵隊と書くわけですが、海軍の船に乗っかっていろんな所を遠征する部隊です。
だから、一か所にずっと留まっているわけじゃなくて、回遊魚のようにグルグル回っているいるんですね。
沖縄に部隊は駐留しているのですが、彼らを運ぶ船は長崎県の佐世保です。だから、朝鮮島で何かがあった時は、長崎県の佐世保に配備されている船が沖縄に来るんです。で、そこで部隊と物資を載せて朝鮮半島に向かう、と。そうするといったん南下して北へ向かうわけでしょ?これって合理的な配備なのかな?ということがまず一点なんですけれども。
そもそも、海兵隊というのは拠点があるのですが、船乗ってアジア太平洋の同盟国をグルグル回っているんですね。フィリピン、オーストラリア、グアム、タイ、韓国、他にインドネシアやベトナムとか...そういう所をグルグル訪問するわけですね。だから、沖縄にいる部隊は、31海兵遠征部という名がついた部隊なんですが、年間のうち約9ヶ月沖縄にいないのです。これで、日本の安全が守られるのか?ということなんですけれども...
例えば、皆さんの最寄の警察署が、皆さん個人のお宅をずっと警戒、警備しているわけないじゃないです。その地域の警察が管轄している地域をパトロールして地域全体の治安を維持する。で、結果として、皆さん個々の安全が守られるということになるわけですね。海兵隊も同じようなコンセプトです。アジア太平洋地域を活動範囲としてグルグル回ってる、で、アジア太平洋地域が安定していれば結果として、日本も安全を守られる、ということがミッションなんですよ。
だから、沖縄に海兵隊がいれば日本が安全だとか、対中国で抑止力になっているとか、という説明をする専門家も沢山いますが、彼らは海兵隊の動きをほとんどわかってないと思います。
この地図は、ロシア、その下にいくとニュージーランドがあります。で、西はインド。この三角形を結ぶ線の中にある16ヶ国の国々と沖縄の海兵隊は交流します。だから、沖縄の地に海兵隊はほとんどいないのです。
なので、ワシントンからアジア太平洋地域を見た時の海兵隊の役割は、上はロシア、南はニュージーランド、西はインドという視野に広がっています。
ところが、日本の視野はどうかというと(沖縄基地と絡めた際に)東シナ海の尖閣諸島周辺にしかないんですよ。この視野の狭さ。アメリカ側から見ている太平洋と日本が見ているアメリカに対する期待というか、役割というものの認識のギャップ。これは恐ろしいものでありまして、これは必ず日米同盟を漂流化させるというか盤石に見ていても、実は中身はスカスカだったりするわけですね。

海兵隊の組織図です。
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沖縄の海兵隊は訳18000人いるとアメリカは説明しています。‘説明してる’というのは、実態はもう少し少なくて、だいたい12000~3000人くらいろうと、僕らはみています。
米軍再編で、これからどんどん減っていきます。
司令部があって、地上戦闘部隊、航空部隊、後方支援部隊、この3つの機能で動いています。
航空部隊、これは普天間ですが、どんな役割をしているかというと、地上部隊を前線に押し出してあげるという輸送部隊です。後方支援部隊も前線で戦闘行動に対して補給するという役割なので、この中でメインの部隊は、地上戦闘部隊になります。こういったものが海兵隊の主役です。
で、この下のイラストですが、それが米軍再編によって...僕はこの再編の中身を見て驚いたのですが...
沖縄の海兵隊は約1万人に減る。9000人くらいになると。で、グアムに5000人いるのですが、その中身に第4部隊というのがあります。これは歩兵部隊です。だから再編隊の主役が...中軸が、グアムに移ってしまうと。残るのは31MUEという、2000人で編成している小ぶりの部隊で、これが先ほどお話した遠征する部隊なのです。
31MUEという、これが沖縄に残ることになりますね。しかし、残るといっても、四六時中海外遠征しているので、ほとんど部隊はいない、(沖縄の基地は)スカスカになってしまう。オーストラリアにはローテンションで2500人、ハワイにも1500人、これも補給部隊で後方支援部隊の一部が行くと。
車でいえば、エンジン部分が行っちゃうという、そんな内容の再編成になっています。
にも関わらず、抑止力とかいう言葉が、相変わらず使われていると、
にも関わらす、中国の脅威に対しても、沖縄に海兵隊が必要だということを言っているわけですね。
実におかしな議論があるというわけです。」

つづく。
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by normalin | 2014-06-25 21:46 | 社会

屋良朝博さんの講義文字おこし~標的の村上映会にて~①

標的の村」を観た後、沖縄からいらした屋良朝博さんの講義がありましたので、
自分のための忘備録とともに、こちらに書きおこしいたします。
まずは、講義前のお話です。

「みなさん、こんにちは。お越しくださりありがとうございます。今日、ここに着いてすぐにここのスタッフの方から、ちょっと衝撃的なニュースを聞きまして。辺野古で反対運動を続けている人たちが...テント村がですね、襲撃されたということですね。昨日の夜、何者かが入って来て、掲示物とか看板とかをメチャクチャにしていったということを、先ほど教えていただいて、僕はビックリして、元同僚である沖縄タイムスの記者にすぐ電話をして現状を教えてもらったんですけども、誰がやったかよくわらないと。ただあまりにもメチャクチャになっているのでこれはイタズラじゃなくて何か政治的な意図があるんじゃないかと皆感じています。ただ怪我人がなかったということは幸いなことです。昨日、そういうことがあって、今朝座り込みをしている住民が発見して通報したという状況です。
映画で観てもらった通り、スラップ裁判とか、住民が嫌だと言ってるのに...子どもの訴えじゃないですけども、何でもないよくわかんないことがあまりにも多すぎて、それをどう処理していいかわからない、もう混乱しているという状況で、こちらに着いて、ちょっと困惑しているという状態です。
映画の中で防衛局の職員が『わたし達に何を言ってもらっても、アメリカの運用については何もできることはありません』というようなことを喋っていたの、ご記憶にありませんか?
で、防衛局の局長さんが、オスプレイが配備されるかどうかで、しらばっくれるシーンがありましたよね。
そうするとですね、日本という国は外国の軍隊が動いているということに全く中身がわかってないし、で、平気でウソをつく、と。オスプレイが開発されたのは1990年代の初頭です。僕は93年頃にアメリカを取材して、ロッキードを取材したりしたんですけれども、その時すでにオスプレイの開発が始まってて、その開発担当者は、オスプレイが完成した時には、沖縄に配置されますね。ということを言っていたんですね。
これはちょっと考えればすぐわかることで、オスプレイっていうのは、ヘリコプターの後継機になります。
で、ヘリコプターを使って海兵隊は沖縄に行くと。そうすると、沖縄に配備されるということは、オスプレイができた時から想定されていたことなんですが、ぎりぎりまで政府は認めなかったということですね。
政府はウソを言うは、で、外国軍は何をやっているのかわからないということを平気で言うんです。
で、はたまた反対をしている人たち、住民に対して危害を加えそうな勢力が、沖縄でどんどんどんどん力をつけてゆく、という風な現状があると。とても怖い空気になっています。
そこで僕らは何をしなければいけないかということをよく考えなければいけないと思いますけども、わたしが今できることは、おそらくそのオスプレイを使っている海兵隊の機能が何なのかということを情報提供して、海兵隊が沖縄にいなければならない必然性は何なのかということをお伝えしていきたいと思います。
僕が取材をしていてよく言われるのは『沖縄の人たちがやっていることはわかる。こんなに沢山基地があるのは、大変なことだというのはわかるけれども、だけど、国際情勢が厳しくなってるでしょ?尖閣っていうのは沖縄県にあるでしょ?中国が来たらどうすんの?みなさんが言ってることは正しいし、みなさんの主張はよくわかるし心が痛む。だけど、これは仕方がないんだよ。』
と理解されているのが、日本国内では一般的なイメージではないでしょうか。ただ、それが正しいのかということを判断する材料をわたし達は持っているかどうかというところなんですけども。その基本的な情報がとても少ないんです。なぜかというと、あれだけ普天間を叫ばれた鳩山元首相がですね、辞めないといけなくなってしまうくらい、一国の総理大臣が、外国軍のただひとつの飛行場移設の問題で、首をかけてしまう国。とても恐ろしい国だと思いますね。あれだけ報道されて、何度も何度もニュースや新聞の一面を普天間という文字が飾ったわけですが、果たして普天間について、わたし達はどれだけ理解しているのだろうか。
普天間にどれだけの航空機が配備され、なぜ彼らは普天間を必要としていて、それを使っている海兵隊は、なぜ沖縄にいなければならないのか。そういった基本的な情報は全く報道に出てこなかったのではないでしょうか。おそらく報道する側もわかってないと思うんです。
で、わかってない中で総理大臣ひとりが首を切られてしまう。シビリアンコントロールのトップですけど、外国軍の運営を維持するために、日本は総理大臣ひとりを首にしちゃったと、すごいことが起きているのだけども、そういったことも、なかなか僕らが敏感に反応できないという現状があります。
なので、ちょっとした基礎知識になりますが、与えられた時間も短いですが、サーっと沖縄の基地の問題をおさらいしてみたいと思います。
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by normalin | 2014-06-22 17:40 | 社会