<   2016年 01月 ( 1 )   > この月の画像一覧

成人の日に。

今日、息子は成人の日を迎えました。
3年前に娘も済ませたので、これで我が家には「成人」しかいなくなりました。
「済ませた」と書きましたが、何だか妙な気持ちになります。。。
私自身は式典にも出席していないし、着物も着ませんでした。
偶然にも当時バンドを組んでいた友人達も「着物は着ないし式典にも出ない」というので、その日は渋谷の飲み屋で初めて安いボトルを注文し、楽しんだのを覚えています。
だから私は「成人になる儀式を済ませてはいない」ということになりますか(笑)。

ところで、近頃は特に、必ずと言っていいほど成人式での騒ぎが取り沙汰されます。
その裏に「今の若い子はけしからん」と、さも言いたげな「オトナ達」が見えてしまうような気がするのですが、穿った見方でしょうか。
「自分達の20歳の頃はもう少しマトモだった」と思うことで、自分の何かを満足させているのでしょうか。
それとも、心のどこかに羨ましいという気持ちがあったりして。。。

さて、成人を迎えた彼ら…息子がお腹に宿るとすぐに起こったのが、阪神大震災でした。
子どもの頃に読んだ「関東大震災がきたらこうなる」という絵本そのものの光景に震えました。
(その絵本でわたしが一番恐ろしかったのは地下鉄の様子でしたが)
そして、地下鉄サリン事件が起こります。
娘が楽しみに観ていた番組「お母さんといっしょ」の直後に中継の速報が入り、「何が起こったのかわかりません」と動揺を隠せぬ記者の声が今も耳に残っています。
ちょうど父が乗っている電車だと青ざめ、父に電話をして確認したところ、父が乗っていたのはその1本前だったことを確認し、安心したのも束の間「テロ」という言葉に震撼しました。
「つわり」が酷くなり、その後も長々と続く状態になりました。
これほどまでにゾッとするニュースは初めてのこと…。
これ以上赤ちゃんを驚かせぬようにと、あまりニュースや新聞を見ないようにしていたものです。
そう考えると、今日成人の彼らはお腹の中にいる時から、何かしら「不安」な母のサインを受け取っていたのかもしれないなぁと思ったりするのです。
そしてこの年から日本は、少しだけ"明るみになった「闇」"を抱えたまま、それについては蓋をするようにして違う段階へと入ったように、私は感じています。

心理学に退行欲求という言葉があります。
幼い頃、親から満たされていないものを抱えたまま成長すると、それが病となって表れ、病に縋ることで自分のプライドを保つという。(もっと複雑で奥深いのでしょうけれど。)
とてもつらいですね。
それを何となく理解できる私にも、何か心当たりがあるのだと思いますけれど。
自己評価がとても低くなってしまうということもこれに繋がるのかもしれません。
就活では自己評価が低くなり、結果「こんな自分を雇ってくれるいい会社」と思い込むことで、更にブラック企業を生み出していると分析されていた方がいますが、少し納得できる部分もあります。
とっても悲しいことです。
と、同時に既に成人したオトナ達の責任はどこへ行ってしまったのか?と感じることも多々あります。
そして「この国は何も守ってくれない!」と怒っている私も、果たして「オトナ」なのか?と思ってしまいます。
若い頃からずっと何かに怒りながらも、その怒りを放置してきてしまった…

だから、何となく冷静にみえる息子を通して、彼らはもしかすると私よりもずっとオトナであるのかもしれないと思うこの頃。
彼らにとっては「成長戦略だ!」と叫ぶ現政権の言葉すら空虚に感じていて、
その魔法のような言葉に"縋っている"のは、実は"オトナ"を何十年も続けている人々なのかもしれないと思ったりするわけです。
それを「病(中毒)」と捉えるなら、きっと治せるはず!
と、儀式にも参加していない私が大きな口を叩いてますが。

成人よりも聖人…もとい、せめて星人になろうと誓った成人の日。
成長をし続けるのが、成人(人間)なのかもしれないという自戒をこめて…
[PR]
by normalin | 2016-01-11 21:31 | 社会