山本太郎全国街頭キャラバン・@渋谷・TPPの話、書きおこし②

つづき

だから当然、解雇しやすくなって、もう残業代もつけなくて、という企業の都合のいい労働力を使えば、企業の利益は上がるわけですね。で、どこで成果を判断すればいいかというと、企業の利益が上がったってことで、判断するわけですよ。ってことは、それは日本中に、やがて拡大してゆくってことなんです。
で、これは特区というカタチをとってますけれども、当然アメリカからTPPで要求されてきたことなんですね。
だから今、日本の政府っていうのはアメリカからの要求をTPPじゃなくて、
この国家戦略特区というカタチで実現しようとしています。
それはたぶん、アメリカの要求で通ったということになると、なんでアメリカの言いなりに?ということになっちゃうんで、日本が自ら変えるというカタチで、TPPを先行するカタチで、実際、もう特区というのが始まってます。
だから、これから労働者というのが、たぶん、一番苦しいことになるんですね。
そしてこのTPPの中には労働力の_というのがあります。要は、途上国から安い労働力が日本に入ってくるわけ。そしたら、企業からしたら、当然安い労働力の方がいいわけですから、安い労働力の彼らが雇用されます。そうすると、日本人の雇用がもっと奪われてゆく。
今でもなかなか社員になることができないのに、もっと雇用が奪われる。
で、雇われたとしても、その外国人__安い賃金じゃないと、雇ってもらえなくなる。
そして文句をいえば、”じゃ、君もう明日から来なくていいよ”という社会にこれからなってゆく。
そして、実際日本の政府はそれをやりたがっている。

こんなこと許していいんでしょうか?

で、これを止められるのは、もう自民党じゃだめなんですよ。
自民党、一応反対派の議員いますけれども、この間、聞きました。
”このままTPP進んで、国会で_反対してくれるんですか?”と言ったら
”いや、そんな自分の自民党が決めたことに反対なんかできない”と言ってるわけですよ。なんのために国会議員やってるのか、全くわかんないわけですね。
これを止められるのは、我々国民ひとりひとりの力しかないんです。
さっき太郎君が言ったように、我々ひとりひとりが、その政治家に働きかける。
じゃないと、もう、この国は動いていかないし、我々は、みんな、、、
日本総ブラック企業になっていきますんで、そこでいくら働いても働いても
それでも生活ができないっていう社会に生きていかなきゃいけないし、
子ども達をそういう社会、、そういう社会を遺していくっていうことになるわけですね。
ですから、みなさん、立ち上がるなら今しかありません。
がんばっていきましょう。よろしくお願いします。」
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# by normalin | 2013-09-23 22:00 | 政治

山本太郎全国街頭キャラバン・@渋谷・TPPの話、書きおこし①

というわけで、こちらにプロジェクト99%の安部芳裕さんによるTPPの話を書おこししたものを記します。(9月22日)
山本太郎さんの演説は、以下でご覧ください。



(勉強不足で、時々どうしても聞き取り不明な個所があることをお許しください。)


「ご紹介いただきました、安部と申します。ご通行中の皆さま、お騒がせして申し訳ありません。
TPP環太平洋パートナーシップ協定というものがですね、10月のAPECで_によって、今年中に_というスケジュールで今進んでます。先ほど、太郎さんからお話がありましたけれども
これの一番の問題は、まずはこの秘密協定であるということなんですね。
で、秘密協定で国民はその内容を知ることができません。政府でもこの内容を知っているのは4人しかいないんです。自民党でも1人しかいない。日本中で5人しかこの協定の文書を読んだ人間がいないんです。ほかの人間はそれを知ることができない。で、内容は決まってから4年間は知ることが出来ない。何を決められたのかわかないけれども、我々はそのルールに縛られる。
それはもう民主主義じゃないんですよね。民主主義国家っていうのは、主権者である国民がこの国のことを決める権利を持っているわけです。ところが、これ国際条約ですから、日本の国内法の上にくるわけです。で、これから日本の法律は全部このTPPに従った内容に変わってくるんです。だから、完全に我々は主権というものを失ってゆくことになるんですね。で、じゃあ、それを破ったらどうなるのか?ISD条項っていうのがあります。これは投資家がこの相手の国の政府を訴えて賠償金を取ることができるというものなんですね。だから、今、企業にとって有利なルールが作られようとしています。で、そんなの国民のためにならない、ま、いろんな規定とかはですね、国民の命とか生活とか環境とか安全、そういったものを守るためにあるのが規定なんです。そういう規定が企業の利益にとって邪魔になるんだったら、取らなきゃいけない、そういうのがTPPなんですね。
じゃ、そんなの守る、、取ったら国民のためにならないということで、取らなかったら、企業から賠償金請求されちゃうんですよ。
で、そのルールを変えなければ、結局ずっと賠償金請求されるから、いずれはその企業の要求通りに、日本の法律、制度、環境というものを全部変えていかなければいけないっていう話になるんですね。
で、マスコミを見てみると、TPP=農業の問題っていう風に言われます。もちろん農業の問題もあります。TPPに入ると日本の農業の売り上げが3兆円減る。で、今、日本の農業の売り上げって7.1兆円あるんですね。4割売り上げが減る。ということは、4割の農家が失業するっていう話じゃないんですよ。どこの農家も皆、借金抱えて経営してるわけです。だから、若干売り上げが減れば、皆つぶれるってやつですよ。借金返せなくて。だから日本の全農家が全滅するっていうおそれがあるんですね。
で、もともと自給率が低いのに、更に自給率、、、で、もしも食料危機が世界で起きたらどうなるか。その時に困るのは、田舎の人はまだ土地があるからいい、、
都市平民なんですよ。食料が輸入できなくなった時に、飢えるのは皆さん。

で、もうひとつ、実はもっと大きな問題があります。これは労働規制の撤廃というのがこれから起こります。要は、各国のルールを全部共通にしていくってことなんですね。そうするとアメリカの労働規制に日本も合わせてゆくってことになっていく。要は、アメリカっていうのは”あなたもう明日から来なくていいよ”って言って正社員とかをすぐに首にできるんですよ。
労働力の自由化っていう言葉で、政府はキレイな言葉で言ってますけども。
要は、いつでも首にできるっていう状況にしたがっているわけですね。
それが実際行われるのが特区というやつです。安倍政権が国家戦略特区というのを今年の秋から始めています。で、東京は…ここは「アジアヘッドクォーター特区」と言われてます。そして、外資をこれから500社呼び込むと言ってます。
それは法人税を減税したり、あるいは補助金をつけたり、それから銀行からお金を借りたら、その利子を政府が補てんしてあげるという、ものすごい優遇の措置をつけて外資を呼び込みます。で、その外資は当然アメリカの労働規制で人を雇うわけですね。で、_のことは結局いつでも首をきれる、いくら働かせても残業代はつけない。で、実際に_に_解雇しやすい特区を作るそうです。すごい名前ですね。解雇しやすい特区って(笑)。で、特区だからまだいいんじゃないか、で、特区っていうのはここで成果が認められるから全国展開してゆくっていうものなんです。

        つづく
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# by normalin | 2013-09-23 21:27 | 政治

山本太郎さんとの関係。

衝撃的なタイトルですよね。
まだ山本太郎さんには、何かあったのか!?という。
いえいえ、ただの主婦であるわたしの小さな話なんです。
やっぱりタイトルは大事ですから、すごく考えました。すみません。

わたしは、レコードよりライブが好きです。
それはたぶん「関係する」ことができるからなんでしょうね。
まぁ「人間は関係だ」と哲学者も仰ってますし。
いきなりどうでもいい内容ですが。
そういえば「そんなの関係ねぇ」という一発ギャグが流行りましたね。
その理由は、あの言葉のどこかに「解放」が見え隠れしていたからかしら、なんて思ったりしてますが、
「何言っちゃってんの?そんなの関係ねぇよ。」と笑われてしまいそうです。
そう、笑われてしまうんですよね。
なのに「関係」したい人々が沢山いるように思える矛盾。
そして「解放」とはなんなのか?・・・・
あぁ、長くなりそうなのでこの話はまたいずれ。

ところで、日本そして世界と、いや、この宇宙とも関係したくてしょうがないわたしは、
山本太郎さんや三宅洋平さんという「扉」の存在を見つけました。
そしてちょっと「関係」してみました。自分が何を求めているのかとてもクリアになったわけです。
しかし、彼らは「扉」です。その先に進む鍵はまだ見つかっていないわけで、
ひとりでは見つけられないわけで、、、
今ではもうなくなってしまったTDLのシンデレラ城ミステリーツアーというアトラクションのような
「さぁ!みんなで力を合わせて!」
みたいな展開にならないと無理なんだろうということは、よく理解しています。
けれど、人間はカラフルな生き物です。
わたしもTDLでは全く盛り上がれないように「鍵?そんなの関係ねぇ。」
と思う方々がいらっしゃることも大事なんだと思います。おそらく。

けれど、これだけは言えます。
関係すること、それは。。。

「認識すべきものを認識する」

これ、スピノザの言葉なんですが、高3の頃受験勉強そっちのけで
読んだ甲斐がありました。
そして、全然意味がわからなかった甲斐もありました。
わからないものの方が、わかったと思ったものより記憶の底に沈んでいるものですね。
今、やっとこの言葉に光が射したような気がしてます。

「わたし達を喜ばすものや、悲しませるものに気を取られて『空虚で無価値』なものばかりを見て、見なければならないものが見えなくなっているものがわたし達の知性。」だというんですよね。
その昔、本ばかり読んで知性的な女性に少しだけ憧れたわたしには衝撃です。
もはや、知性など持たない方がステキなんだと、この頃は思うわけです(違)。
あ、もともと「知性」は備わっているわけですね?
それが私利私欲で曇っていると。。。んーーー。
ちょっと飛躍(違約?)しすぎました。
勘違いですか。スピノザさん、ごめんなさい。

ともかく。。。

山本太郎さんが選挙の街宣をしていた時に、よく言っていた言葉があります。
「信号待ちをしているあなた、山本太郎のことなんてどうでもいい。
でも、この事実を知ってほしい。あなたに知ってほしい。」

わたしも同じ気持ちです。
だって「鍵」を見つけたいんですもの。
それを見つけるには、まずは「知る」こと。だと思っています。
いやぁ、それは確かに難儀なことですよ。
「関係ねぇ」と言いたくなりますよ。
「なるようになるよね」という思想の日本人には、ほんとにめんどくさい。
でも、原発なんて、あれを受け入れちゃったってことは、めんどくさがってちゃ命とりということなんですよね。
だって、「なるようにはならない」ものなんですもの。

ショーン・ペンの監督作品「荒野へ」という映画は、
自然の中で謙虚に「関係」しながらも、ほんのわずかな言葉を読み取らなかった、、、
「知る」ことを怠った主人公の姿が描かれています。
「関係する」とは、いかに素晴らしくて、そしていかに辛辣なものなのか。。。
でも、それが人間なんだとしたら、わたしはやっぱり「関係」を持ち続けたいです。
それが「調和」という言葉になるように。


前置きが長くなりましたが、山本太郎さんの全国街頭キャラバンが昨日から始まりました。
「知る」ことが出来なくなるおそれがある「秘密保全法」。
それはわたし達の「関係する」という人間の尊厳そのものも奪う法案だと思います。
昨日、わたしはライブ配信いたしました。その録画から
TPPについて、とても簡潔に説明してくださった安部芳祐さんのスピーチの
書きおこしをしてみたので
この後のブログに、紹介させていただきたいと思います。
(これから書きます。)

ライブをレコードにするのも、大切ですね。
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# by normalin | 2013-09-23 17:19 | 雑記

伝える。~『風姿花伝 観世宗家展』と『おだやかな日常』を見た日に~

今年掲げた目標のひとつに「書く」ことがある。
こうしたブログを更新することも、そこに入ることになるけれど
近頃は「読む」方々が不快な気持ちにならないようにと、どこかでブレーキをかけてしまい、
送信ボタンを押すことを躊躇してしまうことがある。
しかし他人様はどこで「不快」になるのか、実は知ったこっちゃいない(笑)。
気遣ったと思い上がる気持ちが、本当のところ一番よくないのかもしれない。
けれど、わたしがそう思うようになったきっかけは震災の原発事故以降。
それまで自分の話ばかりのびのびと書いていたものの、
「これは知らせなくてはいけない」と思い込むようになり、ネットの活用法が少し変化したからだった。
原発事故以降は、この世の中がまるで幻想のように思えたりして
わたし達は、お面を被って生活しているのではないかと感じたものだ。
「だから、この現状を知らせなくては」と思い抱くようになった。
わたしは若いころからいわゆる「義憤」を持つタイプだから、それに拍車がかかり、
日常の「なまぬるいやり取り」にさえも、絶望する日々だった。
しかし、難病を抱える子ども達を守らなくてはならない。
そして、彼らにはせめて「希望」を見せたいと葛藤していた。
それはまだ続いているのだけれど。

ところで、昨日はやっと自身の「やりたいこと」を目いっぱいしてきた。
まずは、銀座松屋で開催されている『風姿花伝 観世宗家展』へ。
高校生の頃、学校で狂言や能楽堂で能を見てから能の世界に興味を持ち、
「秘すれば花なり」という世阿弥の言葉に惹かれ、たどたどしくも『風姿花伝』を読み
その「意味」を、時々わたしなりに勝手に解釈することを”秘めて”きた(笑)。
いわばバイブルのような書物。
『風姿花伝』は明治24年に発見され、もともと家元しか見てはならないものだ。
世阿弥直筆のその書が公開されるというのだから驚いた。
それも、これが最初で最後かもしれないとか。
現在の家元、観世清和さんは「人類共通の財産だから、もっと多くの人に見てもらいたい」と英断されたという。
さて、会場では、色鮮やかな能装束のほころびを丁寧にまつってある糸の具合、
歴代演者の汗が垂れ、おどろおどろしい額の跡がいい味になっている翁の面、
裏から見た能面の、視界がほとんどないであろう目の切り込みなど
間近で観ることの特権を楽しんだ。
そして、いよいよ世阿弥の書へ。
思い込んでいた厳しさが全く感じられず、流れるような万葉仮名が美しい。
何より優しさで溢れていた。
文字は体を表すというけれど、世阿弥の気持ちまでもが伝わるようだった。
実際に触れるということは、理屈などどうでもよくなる。
世阿弥は「残しておかねばならない」と思い、書いたという。
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それを大切にしてきた代々の努力もさることながら、公開に踏み切った時代に柔軟な家元にも感謝したい。
会場を去る頃、突然『風姿花伝』の「幽玄」「物真似」「花」についてヨガと重ねてみた。
「幽玄」は「宇宙」「物真似」は「アーサナなどの練習」
そうか、「花」は「魂」か。

ピンとくる時は、何かが落ちたみたいで心地いい。
そのままタイ料理で一番好きなカオマンガイを食べ、満足して渋谷へ向かった。
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公開前から観たかった映画「おだやかな日常」。
冒頭からいきなり当時の恐怖に突き落とされる。
わたし達も、被災者なのだと思い知らされる。
東北の方々には申し訳ないという気持ちで、何とか平静を保ってきたのかもしれない。
いや「保たされて」きたのだろう。
様々な感情がこれでもかと描かれてゆく。
主人公達があまりにも自分と同じ姿で、感情移入さえできない。
不思議なもので、どちらかというとわたしとは「対極」にいるような人々へ気持ちが動いていた。
これが「客観視」のなせる技なのかもしれない。
悲しくもないのに涙が出た。
おそらく、ため込んでいた何かなのだろう。
「感情的になるな」という言葉を、震災以降あちこちで聞いた。
しかし、それを言う方も「感情的」であったのだと思う。
人間は、気持ちで動かされている。
気持ちに気付かないように、動きを止めることも身を守る技術だ。
どちらも、人間ならではのものであって間違いではない。
感情のぶつかり合いが愛おしく思えた、そんな映画だった。

ここでまた、能を思い出す。
能は、無駄な動きを切り捨てて出来上がった舞いだ。
だから、それを観るのは時々退屈だったりもする。
それなのにどうして人々を魅了しているのだろう。
そこには、人間の普遍的な感情が生々しく描かれているからだと思う。
わたし達は、普段感情をむき出して生活できるわけではないから
能の舞いに、自分の感情をぶつけているのかもしれない。
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自分の思ったことを伝えることは、時に軋轢を生むのだろう。
勇気が必要だし、傷つくことも正直怖い。
けれども、せめて身近な人に誠心誠意伝えてゆくことは、
やっぱり大切なんだと思った。
これからは”秘する”ことなく、伝えてみようか。
世阿弥が跡継ぎのためにと書いた『風姿花伝』のように。
大げさだけど、さ。
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# by normalin | 2013-01-11 12:01 | MOVIES

ひこうき雲。

今日から数日仕事が休みで、片づけでもしようかと思いつつ、
だらだらと過ごしてしまった朝。
テレビなんかつけていたら
ユーミンこと松任谷由美さんが、40周年記念のライブ?をするとのことで記者会見の映像が。
内容はまだ秘密だそうだが、今までにないものを見せる予定だと言っていた。
単独インタビューも流れて、ほんと若いなーとしみじみしてしまう。
肌がどうとか、プロポーションがどうとか、そんなことではなくて
この方は、いつも「挑戦」しているから表情に表れているんだなーと、そんな事を思っていたら
インタビュアーの質問に
「こういう言い方申し訳ないけど、わたしはファンの方のことを思ってやってないんですよね。
自分のためにやってるんです。」
というようなことを強い語調で言っていた。
インタビュアーも困っている空気が漂っていたけれど、
わたしは「あー、なるほど。」と思わず唸ってしまった。
これ、単純に考えたら「なんてヤツ」という言葉だけれども、かなり深い。

ユーミンの曲は、いや、ワンフレーズでも
「なんで、知ってるの?」と、思える程、女性の気持ちを代弁というより
エグッていたりすると思う。
そんなちょっとした”痛み”が、爽快になるような曲に乗せて。
そう、気持ちをなぞっているだけじゃないんだよね。
ユーミンが流行り始めて、女性は男性に媚びなくていいんだと気持ちよく思えたはず。
とは、わたしのあまりにも勝手な印象なのだけど。
こんな風に、受け手の印象が様々なのもスゴイところ。
これは、ユーミンが、自分の曲に対して執着がないからなんだろうなと思う。
自立してるんだよね、曲が(笑)。

ところで、わたしがユーミンの曲を聴いたのは、中学生の頃。
もう大学生だった友人のお姉ちゃんがユーミン好きで、
「お姉ちゃんも聴いてほしいって。」と言いながら貸してもらった。
友人もユーミンは好きだと言っていたが、ある日
「ユーミンは、子どもはキライだから生まないんだって。
何だか冷たい人だとショックで、曲を聴けなくなっちゃった。」と言っていた。
それが心の片隅にずっと残っていたのだけど、
きっと、作った曲が子どもみたいなものなんだろうと考えていた。
実際、その通りだったようで、ユーミンのベストアルバムには
無数の赤ん坊の人形の写真があったっけ。
こんなに子ども生んだんだ!というくらいに。

話を戻すと、わたしはユーミンは大学生くらいに成長しないと良さがわからないだろうと
それほど熱心に聴いたことはなかった。
ライブにも一度だけ、お付き合いのような立場で行ったことがあるけれど
そこでも「派手だなー」くらいにしか感想を持てなかった。
だって、いわゆる”売れた曲”をあまりやってくれなかったんだもの。
こういう「裏切り」が、媚びないユーミンの良さなのだろうけど。

しかし、海外で暮らした時にユーミンが聴きたくてたまらなくなった。
ホームシックに近いような感覚。
日本語に飢えていたというより、日本の風景に飢えていたのかも。
ユーミンの曲は、小説のように風景が残るから。
それは郷愁というより、何か過ぎ去った心地よさで。

ユーミンの曲の中で、一番好きなのは
「ひこうき雲」
最初に聴いた中学生の時は、あまりにも残酷な内容に思えて悲し過ぎた。
ところが今は、自由や、あたたかさ、強さを感じる。
聴くたびに澄んだ空の色が見えてくる。
この歌ほど、隣りあわせの「死」と「自由」というものを深く語ったものはないんじゃないかな。
こんなにも「孤高」ともいえる歌を作ったユーミンは、当時10代だっけ。
もちろん天才だと思うけれど、
きっといろんなものを手放してきているのかもしれないなぁ。
そうでなければ、あれほどの境地を歌えないような気がする。




もー、手放すか。片づけの時間。

そこか。
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# by normalin | 2012-08-20 17:49 | MUSIC