この前のブログから、もうずいぶん経ってしまった。
それは、娘の’病’のことがあり、日々何とかやり過ごすことで精一杯だったのだ。 誰かと話していても、何を書いても、まるでウソばかりついているような気がしていた。 実はまだそんな気持ちだ。 けれど、書かなければいけないと思った。 娘のことを書くことで、この’病’についての理解が少しでも深まればと思ったからだ。 娘は、およそ3年前から手首の痛みを訴えていた。 いや、もう少し詳しく書けば、3年前激しい頭痛と目の痛みからCTの検査をしたのだ。 異常なしという結果に、娘は 「いっそ、脳腫瘍だったらよかった。」と泣いていた。 それからというもの、手首の痛みと腹痛、そして頭痛が交互に押し寄せるという毎日だった。 彼女の痛みは、学校で友人とトラブルがあった時や、試験がうまくゆかなかった時などで わたしはストレスからくるものだろうと考えていた。 そもそも、もっと遡れば娘は3歳のころ「自閉症」の疑いがあったものの 幼稚園に通う頃になるとそれほど目立たなくなり、 小学校に上がれば、どの先生からも「優等生」といわれていた。 しかし、今振り返ればそれが彼女の自律神経を崩したのかもしれないと思う。 「がんばらなきゃいけない。」という周囲からの期待だ。 もちろん、わたしはそういう期待を持ったことがないし 幼い頃から何事も完璧を目指し、うまくいかないとその度に激しく自分を責める彼女を どうやってなだめればいいものかと、悩んでいた。 そういえば、低学年の頃の娘と交換日記もしていたっけ。。。 話を戻そう。 3年前、娘の痛みの原因がわからなかったとき 心療内科に連れて行こうと思っていたのだが 娘も次第に痛みを訴えなくなってきたので、そのままだった。 心療内科が入っている病院も少ないし「合わない」医師である場合は 悪化してしまうのではないかとも思っていた。 今思えば、少し悔やまれるものの仕方がない。 この6月頃、ペンが持てなくなり、また全身の痛みを訴え、心療内科を訪れた。 その結果「線維筋痛症」と診断されたのだ。 今、多量の薬を服用し、副作用のせいで眠気が酷い。 勉強はスッパリとやめてしまった。 痛みは多少和らいでいるようだが・・・ 「痛い?」 と聞かれることさえ、鬱陶しいのかもしれない。 だって、始終痛いんだものね。 それすら聞けないわたしは、どうしたらいいものかと途方に暮れる。 けれど、少しだけ娘の気持ちがわかることがある。 わたしは今、他人からの励ましや同情が聞きたくないのだ。 きっとわたしも、今「痛み」と戦っている最中なのかもしれない。 ネットでこの’病’についてとことん調べた。 いや、今まで観察していた娘の総決算のような気持ちだった。 ’病’ではない、と思っている。 娘の個性だと。 実はYOGAのティーチャズトレーニングを学んでいるのは 娘がきっかけだったことも大きい。 ’痛み’や’恐怖’を取りのぞいてあげたい、と。 もちろん、わたし自身の話でもあるのだけど。 痛みの’記憶’は強力だというから、その記憶を少しでも和らげることができたら、と。
by normalin
| 2010-08-21 18:34
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